「合同演奏」を振り返る

今回は「幸福の割れ鐘」という団体と合同で、
1月から3月まで練習を重ねて来ました。
(練習回数は5回。)

EVANのメンバーからは
「少しは相手の批判とか出るけど、全くなかった。
『ずっとこのままでええやん』と思った。」
という感想をもらいました。

私もそう感じています。
「割れ鐘」のメンバーのみなさんは、
活動に対して協調的で、良い笑顔をして歌う、
気持ちのいい方々でした。

本番の演奏を聴いて、
その後ろにある「積み重ねてきたもの」
についてコメントをして下さった方がいらっしゃいましたが、
その「プロセス」について、少し振り返りたいと思います。

まず、私自身、社会人になって、
ジョイントの指揮をするのは一年ぶり、2回目でした。
一回目の去年は、色々と反省があったので、
今回は始まる前に、自分の中で色々とルールを作っていました。

一つは、「相手の名前を呼ぼう」というルール。
だいたい、「ソプラノこうして下さい」
「テナーのみなさんこうして下さい」
と言う方が多いのですが、
私はそれでは指揮者と合唱団の距離は縮まりにくい
と感じていました。

ですので、何か具体的にしてほしいことがある場合は、
なるべく、「テナー、・・・」ではなく、
「○○君、・・・」と言うように心がけました。

(パートをバラバラにして歌ってもらうことによって、
聴こえてくる音が何方からなのかを分かりやすくしました。)

そのほかにも、練習中の何気ない場面でも、
「君、orあなた、orちょっと」と名前をぼやかすのではなく、
「○○さん、or○○君」としっかり呼ぶようにしていました。

ですので、
本番が終わる頃には、「割れ鐘」メンバーは
全員覚えることが出来ました。

(私は小学校高学年の時に担任してもらった先生を
今でも尊敬していますが、
その先生は転任して、私たちのクラスを持った初日に、
カメラで私たちの顔を撮影して、
次の日には児童の名前を完全に覚えていました。
その衝撃は今でも忘れていません。)

ルールの2つ目は「アイスブレイク」する時間を
意図的にとり続けよう、ということです。

アイスブレイクとは
「初対面の参加者同士の抵抗感をなくすために行う
コミュニケーション促進のための
2人以上で行うグループワークの総称」(Wikipedia)で、
人との緊張をほぐしたり、心をリラックスさせるために行います。

いきなり練習が始まっても、
対人関係が成立していないと、
何か行き違いが起きた時に、
「言いたいけど、言えない」
という状況に陥ることがあります。

また、合唱はcollective art、
すなわち集団芸術ですので、
1人1人の技術はもちろん必要ですが、
それ以上に「協調する力」
「支えあう力」「容認する力」
など、コミュニケーション能力も
重要だと私は考えています。

ですので、本格的な練習が始まる前に、
「自己紹介ゲーム」をして名前を覚えたり、
「いもむしごろごろゲーム」をしてスキンシップをしたり、
簡単なミニゲームでメンバーの交流を促しました。

最後は、「やりたいことを明確にする」というルール。

前回のジョイントでは
「団体ごとの語彙が違って分かりにくい」
という指摘を頂いていたので、
今回は、練習中に発言する言葉は、
出来る限り明確になるように伝えました。

練習の頭で毎回言い続けたのは
「今日が一回目の人は音取りを完了しましょう。
2回目の人は暗譜を目指しましょう。
3回目の人は楽譜を外して歌いましょう。。」
という目標の設定。

他にも、全5回の練習で、
1回目と2回目は、
私は全く指揮を振りませんでした。
練習もほとんどパート単位。
(「待ち時間が長い」とは指摘されている)

それを3回、4回、と進むごとに、
パート単位は女声、男声単位になり、
指揮も振るようにしました。

このように、言葉だけでもなく、
「振る」「振らない」という見た目も利用して、
やりたいことをアピールしていました。

朝、7時になりました。
仕事にいくので、今回はこれまで!

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