指揮者のつぶやき

アンケートに返事を書く

〇きんちょうしたけど、たのしかった

「位置づく」という言葉があります。「『位置づく』とは、参加者がワークショップでのふるまいや態度などを人や活動との関係性を測りながら、どのようにしていくかを決め、その場になじんでいく自分自身を意識している場面」だそうです(『ワークショップと学び3』東京大学出版)。最初、参加者は壁際や机の周辺等に自らを「周辺から」位置づけていきます。そして「人」→「活動」と位置づいていきます。ポイントは「最初の位置づきで固定化されるのではなく、ワークショップの展開に沿って、位置づきが変容していくこと」です。知らない人とワークをするのは緊張しますが、ワークショップは普段の固定的な関係性をほぐす役割も持っています。そのための導入としてコミュニケーションゲームを取り入れています。「楽しかった」と言ってもらえて嬉しいです。

〇コミュニケーションをとるためにやっていたことが、歌のことにつながっていく

「バイパス効果」という言葉があります(蓮行『コミュニケーション力を引き出す』PHP新書)。遠回りをして本来の目的にたどり着くこと。ことわざで言うと「急がば回れ」。いきなり発声練習をすると普段の練習風景と変わりませんし、「教える」→「教えられる」という関係性が固定されそうです。コミュニケーションゲームをしながら、そこに段々と音楽的な要素、合唱団に必要とされるスキルを養成する要素を混ぜ込むようにデザインしました。気づいてくれてありがとう。

〇エヴァンの人達がいなくても、もっとやりたいと思いました

僕たちは「ヨソモノ」です。僕たちがみなさんの中に「入りこむ」ということは、「人間関係の力学の内側に入る」ということです(山崎亮『コミュニティデザインの時代』中公新書)。僕たちとのワークショップを通じて、自分たちの活動を振り返ったり今後の活動に活かしてくれたら、と思っています。「やりたい」と思う気持ちを大切にして、アイデアを沢山出し合って、色々なことに挑戦してみてください。

〇みんなとコミュニケーションを取って、もっと仲良くなれた気がする

合唱は「Collective Art」集団芸術です(ピーター・エルダイ)。だから、みなさんが「仲良くなること」は「音の豊かさ」にも直接関係してきます。そういう意味でも、僕はコミュニケーションゲームを重視しています。でも、教育現場で言われる「心を一つに」「一致団結」みたいな言葉には、僕は否定的です。演出家の平田オリザさんは「バラバラな人間が、価値観はバラバラなままで、どうにかしてうまくやっていく能力が求められている」と言います(『わかりあえないことから』講談社現代新書)。「協調性から社交性」へ。仲良くなれた「気がする」というのは「社交性」が育まれた実感から出てきた言葉のかもしれませんね。

〇いつもとはちょっとちがう感じで楽しかった

「いつも」の風景からちょっと外に出ると、あちらこちらに「ちがう」世界が沢山あります。僕は大学時代にゆーさい先輩から、「合唱の演奏会に聴きに行くのも良いけど、美術館に行ったり、演劇を見たり、色々な芸術に触れたほうが良い」と教えてもらいました。京都には文化的なモノが沢山あるので、ぜひ自分から「いつも」とは違う世界を歩いてみてください。

〇歩いて息とめたとき、お腹がグッてなった

「自分で気が付く」体験をされたのですね。素晴らしいと思います。あなたのように自分の身体と向き合って、身体の変化に気づき、それを言語化したりオノマトペにする人は伸びると思います。ぜひこれからも、自分で考え、自分で発見することを大切にしてください。

〇いろんなコミュニケーションをとって、歌って、楽しかったです

歌は本来楽しいものですよね。楽しいと思う気持ちを忘れずに。「音楽というものは本来、隅々まで喜びに満ちたものであり、それ自体が素晴らしい報酬になっているんだよ」『「小澤征爾さんと、音楽について話をする」で聴いたクラシック』(小澤征爾×村上春樹)

〇1時間が短く感じられた!

あっと言う間の1時間でしたね。次は3時間のワークショップです。今回よりも体力、集中力が必要ですので、しっかり睡眠を取って、ご飯をたくさん食べて来てください。

〇アンサンブル EVAN の人の声がとてもきれいでした

みなさんの前で歌った二人は「声楽家」でもなければ「プロ」でもない、ただのアマチュアです。でも、お互いの声を聴きあうと、よく響きあったきれいな音になります。合唱の良さはそこにありますよね。だから合唱は「歌うこと」も大切ですが、「聴く」こともとても大切です。「聴くということが(略)しゃべるよりはるかにエネルギーがいる。(略)スポーツと一緒で、相当の修練を経ないとできない」(河合隼雄×鷲田清一『臨床とことば』朝日文庫)

〇楽しみながら、きたえていく事はいいと思いました

そうそう。ユーモアの感覚を忘れずに。井上ひさし「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」

〇いっちゃんみたいな声が出せるようになりたい

いっちゃんに直接言ってあげて下さい、喜んで教えてくれると思いますよ。

〇大人の方と中学生で歌うきかいがない

大人も中学生と一緒に歌う機会が無いので良かったです。きっと必ずや僕たちもみなさんから色々学べると思うので、次回を楽しみにしています。

〇今日はいきぐるしい事ばかりしていたけれど、楽しかったです!

ごめんなさい^^;

仕事に行くので、とりあえずここまで!

2013年05月24日
カテゴリ:指揮者のつぶやき


HOME

コメントを残す

ページトップへ