他者と共生する力

合唱団を作り、活動を続けていると、「はじめて」を沢山経験することが出来ます。昨日の「はじめて」は、当日に、見学の方がいきなり練習場にいらっしゃったことです(確かにHPの団員募集を見てみると「入団ご希望の方は、ぜひ一度練習見学へお越しください。お問い合わせ『も』お気軽にどうぞ」と書かれているので、驚くのは失礼なのですが・・・)。人が集まり増えることは、何よりも嬉しい出来事です。学生時代は龍谷大で合唱をされていたそうで、ご縁があれば、ぜひEVANでご一緒出来たらと願っています。

合唱は技術的な力はもちろん必要ですが、「他者といかに共生するか」も大切な能力の一つだと思います。自分と価値観、美意識、生活習慣が違う他者をどれだけ許容出来るか。「よく理解もできないし、共感もできない他人と、それにもかかわらず生活を共にし、支え合い、慰め合うことができる、その能力は人間が共同体を営んでゆくときの基礎的な能力に通じている」(内田樹)。

「生きてるだけで素晴らしい」ではないですが、EVANはそこに人がいるだけで、その人を仲間と認識して、祝福するように団設計されています。その背景には、メンバーとの別れを経験した過去も、また体験しているからです。だからこそ、寛容になれるし、それが音楽にも滲み出るんじゃないかな、とも思った昨日でした。

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