演劇をしながら学んでいる間について

普段、私は子どもたちに学校の授業で演劇を見せる、
児童青少年演劇、という仕事をしています。

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(写真は公演先の小学校のHPからお借りしました)

「芸術の秋」というように、
10月、11月は一年の中で学校公演が一番多い時期で、
先月は20数ステージ、今月も20数ステージの本番があります。

家に帰ったら寝て、
夜明け前に起き、
トラックを運転して、
学校に着き、
舞台設営して、
リハして本番をして、
舞台をバラして、
次の学校に行き、
家に帰ったらすぐ寝る、
そんな生活を毎日続けます。

(主に日程調整の面で、
エバンの活動と調整してくれた加藤さんや、
メンバーの皆さんに感謝しています。)

劇団は、私が生まれる前から事業を継続しており、
中には公演回数が3000回に達しようとしている
ロングラン作品もあります。

素直に、凄いと思います。

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昨日知りましたが、その長年の功績を讃えて、
うちの芸術監督が「文化庁長官表彰」の被表彰者に
選ばれたそうです。

「永年にわたり、演出家として、
特に関西の児童青少年演劇界にあって
児童青少年演劇の質の向上を
目指して精力的に活動を重ねるなど、
我が国の芸術文化の振興に
多大な貢献をしている」(功績概要)

おめでとうございます!

演劇の仕事をしていて、勉強しているな、
と感じる一つは「間」(ま)についてです。

「間抜け」「間が悪い」「間延び」という言葉もあるように、
少しでも、間を取り過ぎると、途端に客席との
コミュニケーションが悪くなる、という現象が起こります。

私は現在5年目ですが、
入社当初はとにかく
「セリフはゆっくり、間は詰めて」
という指導を徹底的にされました。

子ども達はとくに「間が長い」と
だらけてしまうからです。

反対に、適切な間でセリフを言うと、
ドッと笑いが起きる時もあります。

それは、0.1秒単位の世界です。

5年目にも関わらず、
毎日むちゃくちゃ怒られていますが、
舞台芸術の奥深さを仕事をしながら学べる、
良い経験だと思い、働いています。

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