指揮者のつぶやき

今まで考えたことのないような発想

今日は代休なので、家でゆっくりと過ごしています。

「ガレリアかめおか」サンデープチコンサートを
終えて、今まで考えたことのないような発想を、
今、確かに感じています。

これまで、自分が参加してきた合唱団というのは、
どの団も、同じような活動スタイルで取り組んでいます。

つまり、
年度初めに選曲をして、
合唱祭に出て、
コンクールにも出て、
集大成として演奏会を催す、
という形式です。

でも、その活動スタイルの中で、
私は少しずつ違和感を感じていました。

【聴衆が合唱人ばかりのフェスティバル】
【コンクールでの現実離れした一喜一憂】
【お金がないのに、チケットノルマありの演奏会】

こういうことを、心の中で考えながら
今まで活動していましたが、
日曜日の「かめおか」での演奏経験と、
その後のミーティングでの、
「音楽愛好家支援機関Musica」の理念などを
聴いているうちに、
旧来の取り組みとは違う活動スタイルを
考えるようになってきたのです。

「Musica」は大脇創造氏が代表で、
「『生で音楽を演奏し、鑑賞する』という文化の
再評価すなわち普及と底上げをもくろむ企画者集団」
です。

大脇氏は言います。

「僕自身に音楽家として
成功しそうなものは何一つありません。
ですが、僕は音楽に関わるのがとても好きです。
音楽家が全てその道の第一人者であったり、
達人であったりするわけではありません。
むしろ、そういう人々は全体のほんの一部であって、
そうでない人々が集まって
音楽という文化全体を支えているのです。
たとえ技術が未熟であったとしても、
知識が不足していても、
音楽家として生きる人々が社会の中で
もっともっと評価されてしかるべきだと思うのです。
そうして初めてそれぞれの音楽家が
成長し続けるチャンスを得ることができるのです。」

EVANは「かめおか」で演奏したことによって、
「社会の中で評価される」という体験をしました。
合唱人や審査員、先生にむけての演奏ではなく、
近所に住むおじいさん、おばあさん、子ども達、
通りがかりの方々にむけて歌を届けたのです。

(コンクールで審査員に格付けされて、
金なら自分たちは上手いと思い込み、
銀なら自分たちは下手だと思い込む、、
自分達で自分達を評価することができない。)

(でも、僕は学校に行って演劇をしていて感じるのですが、
評価というのは、もっとリアルタイムにわかるものです。
◎お客さんの集中力
◎拍手の力強さ
◎時折もれる歓声や笑い声
こういう要素で「良いか」「悪いか」は
結構わかります。。。)

EVANは既存のルートとは違う方向性で、
音楽活動を持続していこうと考えています。

つまり、
《今年は何をしよう?》という選曲方法ではなく、
『ある程度固定したレパートリーを持つ』。

《自分たちでお金を払ってホールを借りて、運営もして、集客もして、、、》
という方法でコンサートを開催するのではなく、
『地域で募集しているロビーコンサートに出演する』。
(チケットノルマなし、運営は主催者がしてくれている)

《合唱人にむけて選曲を考える》のではなく、
『ロビーコンサートに来て下さる、
老若男女、さまざまな嗜好を持つお客さんを
想定して、レパートリーとMCを固める』。

などなど。。

そういうスタイルの活動を、
今、考えています。

EVANの活動指針より↓
「単に音楽を演奏することを目的とするのではなく、
音楽に込められた思いを理解し、
そこに自分達の思いを乗せ、人に届ける。
届いた人がひととき幸せになったり、
前向きになれたら、社会は少し明るくなる。
私達は社会人主体の表現者団体としての使命を、
そこに求める。」

「様々な年代、ジャンルの音楽に取り組む中で、
曲に込められた思いを理解し、伝える。
多様な世代、地域の聴衆に楽しんでいただく。」

2011年12月14日
カテゴリ:指揮者のつぶやき


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