ワークショップを合唱に活かす

ワークショップデザイナー育成プログラムの授業で、
富田大介さん(ダンスの実践と理論を研究)の講義には、
合唱の練習の中に取り入れることが出来そうなコンテンツが多くありそうで、
参考になりました。

例えば「参加者が自由に教室を動き回り、
だんだんと各々の歩くスピードを遅めて止まり、
やがて全員が止まりきったらまた歩き出す、
というワーク(文章で書くとわかりにくいですね)」は、
音楽における
ディミヌエンド【diminuendo】→ ゲネラルパウゼ【Generalpause】を
身体で体験する活動になると感じました。

危ないかもしれませんが、
目をつぶってそのワークをすると
足音だけで全体を把握することになるので、
そのまま耳のトレーニングにもなりそうです。

富田さんとはこの講義の前にアートエリアB1でお会いしたことがあり、
富田さんはその時ワークにかなり“没頭”していたので、
「ぎょ」と思っていたのです。
先生をしていることもしりませんでした。

でも、普通(?)に講義をされている姿を見て、
「人には色々な側面がある」ことをわかりやすく教えてもらった気がしました。
その気づきは具体的に富田さんの言葉で言えば
「アニマルボディ(本性的身体)⇔ソーシャルボディ(社会的身体)」
とも言い換えられるかもしれません。

「健康に動くことと日常言語をしゃべること。
この2つで人間は周りの自然から受ける情報の大半を無意識に捨象してしまう。
動けないまま凝視を続けることで、
(正岡)子規は小さな庭が豊穣な自然に満ちていると気づいた。
言葉を最小限に切り詰めてそれを表現し、
日常感覚では見えないものを取り出すことに成功した」
(朝日新聞「身体感覚を研ぎ澄ませ」2013/1/9)

さて、明日はついに
山科中学校合唱部の子どもたちと一緒にワークショップを行います。
橋爪を含め5人の大人でお邪魔します。
(よろしくお願いします!)
良い時間になりますように、、。

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