演出家

橋爪は12月17,18日と職場の一般公演があり、
小川君に練習進行を引き受けてもらいました。
みなさま、お疲れさまでした。

先日の公演では、公演班には就いておらず、
受付等の業務をしていたので、比較的、
落ち着いて職場の仕事を見る機会を得ました。

うちの劇団には70歳を越える演出家の方がいらっしゃって、
定年を過ぎても再雇用されて、働いていらっしゃいます。

その演出家がリハーサルをする様子を眺めていました。

氏は目線を舞台に定めて、
音楽の入りのタイミング、大きさ、切り方、
照明の明るさ、フェード具合、
役者の立ち位置、動き、発声・・・
などを細かく、集中してチェックされていました。

私はその光景を見て、
「さすが、プロ!」と感心しておりました。

三谷幸喜は演出家や映画監督の仕事について、
以下のように答えています。

「舞台やっていて思うのは、
舞台の演出家も同じなんですよ。
ジャッジする仕事なんだけれど、
その項目が舞台だと100ぐらいだとしたら、
映画は3000くらいあるんです。
その一個一個はすごく小さな点かもしれないけれど、
そのひとつひとつに赤か黒かを判断していく」
(『監督だもの』マガジンハウス)

指揮者も同じで、
自分で音を出すわけではないので、
プレイヤーが出している音に対して、
一個一個ジャッジしていくのが練習。

そして、うちの演出家のように、
真摯にジャッジしていく姿はカッコいいな、
と思っていました。

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