新型コロナウイルス感染症に伴う合唱団の活動方針

(20/04/04追記)アンサンブルエバンは、4月から当面の間、活動休止とします。

語らずして避けられないと思うため、活動方針を示します。

練習の実施可否判断について

京都府および大阪府下において、外出自粛要請等が宣言されている、あるいは、それに伴い活動場所である島本町ふれあいセンターが完全に閉鎖される場合は、練習を中止します。

しかし、それ以前に、団員個々の、独立した個人としての意志と判断があって然るべきと考えています。
例えば、リスクが高いとされる高齢者との同居世帯の者は参加を控える。
不特定多数の人と接さざるを得ない接客業関連のお仕事の方は参加を控える。
熱や席がある場合は躊躇なく休む、子供においても同様です。
このような個人レベルにおける葛藤と配慮が、既になされています。
その事に対し、いかなる干渉も行わないし、尊重されるべきであると思っています。

当面の練習実施体制について

感染予防対策について

政府専門家会議より勧告されている指針等により呼びかけられている「風通し・換気が悪い」「近距離での会話・発声」「大人数の密集」の条件を避けるべく、これらの状況を可能な限り抑止するための行動に努めます。

言うまでもなく、合唱は自然と前記3条件が揃いやすい「リスクの高い活動」であるという認識をしており、積極的に以下の対策を行います。

  • 練習部屋の窓を開け、常時換気します
  • 可能な範囲で、参加者間の物理的距離を空けます
  • 練習参加者が多くなり過ぎないようにします(10名以下を目安とする)
  • 基本的な手洗いの励行、体調管理への配慮

保育について

団員ないしその子と委託先保育士先生相互間での感染リスクを少しでも抑えるため、参加メンバーの自主保育による託児を行います。
(外部保育士による託児は中止し、親が直接保育します。)
従来通り、練習室とは別に託児室を確保しています。

感染対策と活動実施の整合性についての所感

感染リスクを最低限にするためには、練習の一律中止が最善手であることは承知しています。

運営する側の立場として、我慢や自粛の判断をすることのほうが、ある種、容易ではあります。
継続するのであれば、応分の配慮や他者への思いやりが必要です。
社会情勢や家族の体調なども含め、膨大な状況判断のための気配り、感染予防策を実践するために費やす労力は小さくありません。

しかし、それを受け入れても、音楽を楽しむことが、人生における優先順位の上位であることを確認したい。

例え本番がなくなったとしても、衣食住、仕事、そして音楽なのが我々です。
長く音楽を楽しむために今控えるべき、という判断も当然あってしかるべきと思います。
しかし、今後本格的に外出が制限されていく、感染拡大が長期化するシナリオもあり得るわけです。

そこで思うのは、やはり「今が最後なのかもしれない」ということ。
常に思っていることですが、一期一会、このメンバーで、その音楽ができるのは、いつもこれが最後。これは常に事実です。

皆で音楽を楽しむためにできることを、懸命に積み上げたい。
今、許されている範囲の中で。

これ、結局、何のために生きているのか?まで続く問いだと思います。
既に、歌いたくても歌えないメンバーがいると思っています。

彼らのためにも、みんなで歌える場を、保っておきたい。
歌えない日があっても、部屋を開けて待っていたいと思うのです。
吹けば飛ぶような弱小団体だからこそ、誰に頼まれていなくても、メンバーひとりの、心のたったひと隅を照らすことができるなら、この活動には価値があるのだと信じたい。

全国の葛藤のただ中にある合唱団の(すべての音楽団体の)運営メンバーの皆さん。
共に悩み、そして、進みましょう。
正しくおそれ、正しく行動することで、メンバーと音楽を守りましょう。

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