昨日の練習では特に
「女性の強さ」を感じていました。
新しく参加してくれているアルトのHさんは、
EVANというよくわからない環境の中で、
しっかり歌ってくれていました。
特にAsからCにかけての音域が得意なようで、
それらの音域になるとビーンとした音が聴こえてきました。
それに、特筆すべきは、
私が「フンタラカンタラ」と説明しているのを、
彼女はいつもニコニコと聞いてくれていることです。
実は、これって本当に嬉しいのです。
前に立つ人は(というか私は)、
メンバーの表情やしぐさ(メタ・メッセージ)などに
意外に影響されています。
つっこんだ指摘をして、辛そうだったら、
”これ以上は難しいかな”とか思ったり、
果敢に挑戦してくれていると、
それだけでこちらのテンションも高くなってきます。
そういう意味で、彼女はとても有難い存在なのでした。
—
私は昨日、
”大丈夫かな”と思いながら練習に向かっていたのですが、
実は来週の本番にはソプラノは一人でオンステします。
これまでの練習は、本番とは関係なく
みんなで練習していたので、一人で歌ってもらう時間を作らねば、
と考えていたのでした。
それで練習しながら様子を感じていましたが、
オンステするTさんは、堂々と歌っていました。
私は、これにも「凄いな」と感心してしまいました。
—
私は思います。
特に舞台の仕事をするようになって思うのは、
「上手いとか下手とかじゃなくて、
一人で立てるかどうか」です。
誰かに頼るのではなく、
自分のその時もてる力を最大限発揮する。
そういう精神こそが、一番重要なのではないか、
と思うのです。
そんなことを昨日の練習後に考えていました。