「2年前には4人しかいなかった合唱団が、活動を奇跡的に続けていて、2012年は終わってみたら7人の新メンバーと出会うことが出来た(合計で15人)」。笑い話のようですが、ある日の練習では、指揮者として前に立つ私と、代表の加藤さん、その日初めて練習に来たやんちかさんの3人、という回もありました(やんちかさん、ご出産&ともひろ君顔見せおめでとう)。またある日の練習では、初めて参加した大脇君がそのまま一人でテナーを歌う、という回もありました。そういった「合唱団の練習として、はたして成立するのか?」という状況を、色々と体験して来たからこそ、今年迎えた最後の練習日は感慨無量といった心境でありました(自分一人の力では決して出来ない、ということをこれほど感じたことはない)。
あさこさんの存在は、合唱界と一般人のバランスを調整してくれるだろうし、忘年会での感想には、自分まで涙が出そうでした。やんちかさんが連れて来てくれたみかちゃんは、笑顔が本当に素敵で、彼女の居ない日はもう既にEVANの雰囲気がちょっと違います(ほんまに)。現役大学生のにしもっちは、大学合唱団で鍛えられたのかどうかわからんが、力強い歌声になってきていて、驚いています。人生何が起きるかわからないもので、活動を続けていると、りかちゃんと出会うことが出来ます。前も書いたけど、あなたのおかげでEVANの可能性が広がりました。ぶっこん時代の後輩・まぶちゃんが入ってくれたことは、先輩として本当に嬉しく、君のくれたコーヒーカップで、いっちゃんとお揃いでコーヒーを飲んでいますし、何かのお祝いでくれたネクタイを締めて、今も私は営業に行っております。日本語ユースで出会ったかぶと君は、私から見ると、ほんまに素直な青年で、合唱に、就職活動に、頑張ってもらいたいなと思っています(吉川さんが居て良かったね)。
さて、湿っぽい文章を書き連ねておりますが、忘年会を終えて、酔っぱらった頭のまま、徒歩で家に帰りながら、ぽつねん、「結局、やっぱり独りだ」とも思いました。むしろ、感無量の忘年会を味わった後だからこそ、「私は独りだ」と思い直さねばと感じるのです。「独り」だからこそ、心から滲み出て来た感情を「表現したい」と思い、「作品」を通じて、メンバーやお客さんと共に分かち合いたいと思う。生きていて味わう、絶望感や、理不尽、悲しみや別れを経験するからこそ、表現は真実に近づくのだろうし、「こころ」は揺さぶられ、恢復(かいふく)するのだろうと思うのです。
誰よりも早く練習場に着くと、部屋は暗く、冷えきっています(そこに1人、2人とメンバーがやってきて、体温は暖かくなり、雰囲気は明るくなります)。これからも私は暗く冷えた会場に行き、その部屋を引き受けねば、と思うのです。EVANの存在が私にそう動かせてくれるのです。ありがとう。