仕事では来週から学校公演が始まります。
今年の夏は、主に新しい作品の制作をしていました。
その初演が、来週の月曜日にありますので、
今週は、今日も明日も現場でリハーサルです。
出勤前に、少しだけつぶやき。
私達の仕事は、
セリフを言う時、
マイクなどを使わず、
生の声を直接客席に届けています。
「声」というのは
その場、その場の環境によって、
響きや聞こえ方が少しずつ変化します。
例えば、同じ作品を演じていても、
劇場でする時と、
学校の体育館でする時では、
言葉の出し方は変わってきます。
同じ学校の体育館でも、
天井が高いか低いかや、
建物が新しいか、古いか、
などによって、変わってきます。
舞台役者は、
「ハコ」(劇場などの建物)
の性質を敏感に察知します。
トラックの荷物を
体育館に搬入する時、
荷物を担ぎながら、
その空間に入った瞬間に
「お、ここは響くな」とか
「ここはやりにくそうだな」
と感知します。
それぐらい、
「声」と「ハコ」の関係は密接です。
♪
さて、
アンサンブルエバンは
10月5日に大日のベアーズで演奏をします。
本番の舞台は、天井の無い、
まさに「青空」の下でのコンサートです。
(両袖が壁で囲われているので、
反響はすると思います)
リハーサルは、
八雲東小学校の音楽室と
体育館をお借りします。
この2つの部屋も、
それぞれ広さが違うので、
響きは変わってきます。
「発声練習」は
自分の声を起こしたり、
トレーニングするために行いますが、
本番前、特に意識してほしいのが、
「自分たちの声がハコにどれぐらい響いているか」
を感じとり、調整することです。
僕自身も、
みなさんが、響かせやすくするために、
上手くナビゲートしようと思いますので、
10月5日にはそんなことを頭に入れて、
元気いっぱい演奏しましょう。
では、仕事に行ってきます!