ハンガリーのセゲドに滞在しています。
「カルドシュ・パール基金国際合唱指揮セミナー」
に合唱指揮コースで参加しているためです。
4日目の朝を迎えました(全8日)。
ちょうど折り返し地点です。
さて、指揮者のつぶやきでは、
この4日の間で起こったことで
思い出深いエピソードをご紹介します。
♩
このセミナーに参加を申し込んでから、
20曲ぐらいの課題曲が送られてきて、
「8曲ぐらい譜読みしておくように」
と連絡が入っていました。
※譜読み(スコアリーディング)
ここでの譜読みとは、一つのパートを歌いながら、
ピアノで他パートを弾くこと、です。
私は夏休みの宿題を最終日にしていた人間なので、
「まあ、なんとかなるだろう」という、
かなり不真面目な態度で現地に趣き、
結局譜読みをしたのはホテルに着いてからでした。
さて、セミナーが始まりました。
偉大なる音楽監督のロズゴニ・エーヴァ先生が
参加者に白い紙を配り、言います。
「この紙に譜読みした曲をリストアップしなさい」。
教室にカリカリと鉛筆の音が響きます。
私はどうしようか考えていました。
「・・・うん、正直に書こう」。
そして、ホテルで読んだ一曲だけを書き、先生に手渡しました。
休憩中に先生に言われました。
「君はこのクラスのレベルの水準に達していないね」。
σ(^_^;)
(クラスは2グループあり、
私は上級者コースに選ばれていました。)
でも、その後の先生の言葉にハッとしました。
「動画であなたの指揮する演奏を聴いて(おそらくエバンのこと)、
音楽的だったので私はあなたをこちらのクラスに選んだのよ。」
( ̄^ ̄)ゞ
私は先生に思わず言いました。
「I will do my best.
I want to study in your class.」
そして、ありがたいことに先生のクラスに残れることになったのです。
その代わり「自由時間(12;30 – 16;00)」は毎日練習時間に当てました。
♩
夕食後に行われる、バルトーク女声合唱団との練習でも、
私は先生に「自分も早く指揮を振りたい」と伝えました。
先生に自分の名前が呼ばれるのを待ちきれなかったからです。
(おそらく習熟度の高い人から呼ばれて、
合唱団の前で指揮を振らせてもらえるシステム。)
すると今まで3日、合唱団との練習がありましたが、
私は2回も振らせてもらえるチャンスを頂きました。
♩
日本ではあまり恥ずかしくて言いにくい、
「私は○○がしたい」という言葉。
でも、外国に来て、言葉が伝わらないからこそ、
やりたいことを明確に伝える、
その大切さに改めて、気がついています。
「I want to try」の精神で、
後半も楽しみます。
日本のみなさんも、お元気で!
[…] で、どうなったかは 当時のブログを読んでもらうとして、、 […]