「合同演奏」を振り返る(終わり)

さて、
「割れ鐘」さんとの合同演奏企画も、
一旦、これにて終了です。

去年の「日本語ユース」の時も、終了後は、
喜びと寂しさが入り混じった中で、
一人打ち震えていましたが、
今回も、切ない気持ちが強いです。

(昔、高校生の時に、地元のお祭りで
「獅子舞」の獅子役をしたことがあり、
正月に向けて、毎晩稽古をした思い出があります。
その時も、終わった後は、
「もう夜に稽古がない!」と愕然として、
常に泣いていました。。)

また、機会があれば、次回!
それまで、お互いの団で頑張ろう!

最後に、この企画の代表・加藤が
本番前日に送ったメッセージを一部ご紹介致します。

明日の演奏会は「東北のために」がテーマです。

もうあれから二年も経つと思うと時の速さにただ驚くばかりです。
そして、流れた時の長さや、距離的な遠さから、
当時現地に入った人間ですら、今の情報、イメージは断片的です。

あの春から夏にかけての、脳裏に焼き付く凄惨な光景、立ち込める異臭、
その運命を負わされた方々の喜怒哀楽、
全てがずいぶん遠い記憶になってしまったような気がします。

東北を思い歌うことが、本当に東北のためになるのか。
それはただの自己満足でしかないのではないか。

きっと私たちの歌は届かない。
物理的にも、精神的にも、あまりにも遠くて。

けれど、思い出してほしいです。
18000人もの命が突如失われた、大きな天災が起きたことを。
失い、傷付き、しかし生かされたものは生きていくことを。
それが、現地で託された、現地の方の願いでした。

何気ない日常を、いつもの仲間と、何気なく過ごせた今日のこの日も、
何か当たり前のようですが、もしかしたら当たり前じゃないのかもしれません。

いつも、最後の演奏会です。
いつも、いつも、最後の練習です。
そうではないと、誰も言い切れないのだから。

そうやって、幸せな一日に気づき、過ごすことができたなら、
この演奏会は有意義なものになるのではないかと思っています。

明日、よろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です