声の浸透と、客席の様子について

仕事の話です。
昨日から今年度の学校公演が始まりました。

私の勤務する劇団は、児童青少年に向けて
劇を作り続けていて、
30年近くロングランしている作品もあります。
昨日はその長く続く作品の一つを、
奈良県の小学校で上演しました。

私自身もその作品の公演班について、
数年が経つので、現場での一連の流れが
だいぶわかるようになってきています。
本番も少しずつですが、
落ち着いて過ごせるようになってきました。

以前は
「大きな声を出して体育館の後ろまで届ける」
と指導されていましたが、今は、
「体育館の持つ響き」「その日の外の天候」
「観客の集中力の度合い」
によって、ある程度声の大きさは変わり、また、
「前の台詞を受けてどう言うか」
「セリフを言う前に『間』をどれぐらい取るか」
など、他の役者とのコミュニケーションによっても、
声の浸透する範囲が変わってくることを実感しています。

子ども達は何よりも素直な観客で、
目の前の出来事が面白い、と感じるとグッと集中して、
飽きてくると、ザワザワしていきます。

役者の初登場&第一声はとても大切で、
力のある役者がセリフを言うと、
会場は気持ちの良いほど、シーンとなります。
笑いが起きるポイントで度々笑いが起こり、
作品がスムーズに進んでいきます。

なので、客席のだいたい反応というのは
アンケートを読まなくても、
リアルタイムでわかることが少なくないです。

さて、これらの経験はエバンの活動とも通じています。

「作品をロングランすることで、見えてくるもの」
「演奏する『場』の環境を掴むこと」
「他の歌い手とのコミュニケーション」
「演奏しながらリアルタイムで客席の様子を感じること」

私の仕事での体験を、
メンバーと共有出来たら、と思っていますが、
エバンの歩みはゆっくり進んでいます。
まあ、焦らずに。

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