2014年のエバンについて思うこと

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アンサンブルエバンは練習回数が月2回程で、一般的な合唱団の活動頻度に比べるとやや少ないかもしれませんが、それでも「積み重ね」を感じる瞬間が少なからずあります。

前回の練習(3/9)の時に思いましたが、エバンは「新しい練習の切り口」に対して寛容な態度を取るメンバーが多いです。新しい練習の提案に対して、とりあえず!まずは!楽しんでくれている様子が伝わってきます。この安心感は他の集団と一緒に練習をした時にはなかなか味わえない「ホームグラウンド」感です。
私自身の「新しいもの好き」という性格が団に少しは反映されているのかもしれません。講習会などで仕入れてきた新鮮な「ネタ」をメンバーとつまみ食いしてみたい、という想いもあります。ですので、ゆうちゃん担当の発声練習が終わった後、楽曲練習に取り組む前に少し「遊ぶ」時間を取る回もあります。この遊びで「イケるぞ」という実感を得たネタは、ワークショップのアイスブレイクなどで再利用します。

前々回の練習からエバンに取り入れた「移動ド」も積み重ねに役立っています。年始に取り組んだ「合唱団かえで」との合同練習の時に、パート練習の効率の良さを痛感した今、全体練習の場でどうリハーサルを進めるか、は更なる工夫が必要です。
前回の練習では、同じパートの中に移動ドで歌ったことのあるメンバーとそうでないメンバーがいたので、パート内で移動ドの知識を共有する時間を敢えて取りました。全員が知っているパートは、他のパートが共有している間に「移動ド唱」で歌います。指揮者はそれを聴き、歌い終わった後、曖昧な箇所を指摘して、パートで再確認してもらうように促します。一つの部屋の中でもこういう風に「パートで学習する」グループと「指揮者と練習する」グループに分けることによって、練習空間に幅が出来たように思いました。もちろん、この方法はメンバーの集中力も重要です。

前回の練習ではパートナー協定(?)を結んだお友達合唱団「フランソワ」からの参加もあり、また久しぶりの嬉しい参加者もいて(嬉しかったよ〜)、14人で練習することが出来ました。パートも全声部揃っていて、全体のコンディションも良さそうだと判断したので、練習の速度はいつもよりテンポ良く進めました。いつも以上のエネルギーを合唱団から引き出せると考えたからです。ある程度人数がいると、テンションが伝播しあい、活性化し、練習部屋にグルーブのようなノリが生まれます。毎回こうは行きません。でも、だからこそ、この「練習の生モノ」感(=ライブ感)が面白いです。

指揮者はメンバーの目を見ています。TEDのスピーチにもありましたが、その目を「輝かせること」が指揮者の役割の一つだと思いますし、せっかく集まっているのだから、メンバー一人一人の良さをフィーチャーしたいと思います。そのためにも、まずは自分自身が挑戦し続けていこうと思ったのでした。指揮者は合唱団に生かされています。

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