小津安二郎『晩春』(1949)では、
結婚を躊躇う紀子(原節子)に、
父(笠智衆)はこう言います。
「そりゃあ、結婚したって
初めから幸せじゃないかもしれないさ。
結婚していきなり幸せになれると思う考え方が、
むしろ間違っているんだよ。
幸せは待ってるもんじゃなくて、
やっぱり自分たちで作り出すものなんだよ。
結婚することが幸せなんじゃない。
新しい夫婦が新しい一つの人生を
作り上げていくことに幸せがあるんだよ。
1年かかるか、2年かかるか、
5年先か、10年先か、
努めて初めて幸せが生まれるんだよ。」
これは合唱団作りと同じだと思います。
合唱団作りは家庭作りなのです!?