大阪で活動する一人一パートの若い声楽グループである「めめもアンサンブル」は、これまで女声合唱として、2回の練習を行ってきましたが、この度男声を4人(+女声を1人)加えて、8人の混声アンサンブルとして活動を新たに開始しました。今年度は大阪のヴォーカルアンサンブルコンテストに向けて、『おらしょ』の第二楽章を練習しています。
評価される場に身を置くこと
「めめも」は「メメントモリ」を略して「めめも」という意味の、3人の女声ユニットとして2013年の5月に大阪で立ち上げた、本格的な声楽アンサンブルグループです(前回までの様子→「めめもアンサンブル」は続く)。私の指揮する「アンサンブルエバン」(京都)は【人の心を動かせる合唱団】をヴィジョンに掲げて、従来の合唱団があまり行っていないであろう活動(例えば、道の駅や区役所、病院などの地域に自ら出向き、合唱にあまり触れたことの無い一般の方々に生演奏を聴いて頂くアウトリーチ活動)をしたり、出向いた先の地域の方々と一緒に合唱をすることで、音楽を通じて触れ合う活動(京都市山科中学校合唱部×アンサンブルエバン「一緒に歌おうワークショップ」)を行ったりしています。
合唱の最大の良さの一つは、大人も子どもも、男性も女性も、声の大きい人も小さい人も、お互いを認め合い、助け合って声を合わせるコミュニティ活動である点です。しかし、その一方で、「合唱界を牽引されている先駆者から客観的に評価されること」の重要性も感じています。私は独学で合唱指揮をしているので、コンクールに出場して評価を受けたい、受けねば、と思うのです。というわけで、「めめも」は「コンクールに出たい」「一人一パートの本格的な声楽アンサンブルをしたい」を実現するためのグループとして立ち上げを決意しました(誤解の無きように補足しておきたいのは、私はこれで2つの団体で指揮をしますが、どちらのが上、どちらのが下、というわけではなく、コンセプトを明確にして、そのコンセプトに沿って活動をしたい、と思っています。私にとってはどちらも可愛い息子、娘です)。
めめもの特徴にしたいこと
「めめも」は幾つかのコンセプトを持ったグループにしたいと思っています。一つは【レギュラーメンバーの固定】です。一般的な合唱団は「新入団員随時募集」が多いと思いますが、「めめも」はソプラノ2人、アルト2人、テナー2人、ベース2人で完成です。8人のメンバーが深く音楽をし続けることによって、演奏を通じて、言葉を交わさなくともコミュニケーション出来るような、そんな音楽集団を目指したいと思います。2つ目は【練習は全員参加が基本】です。一般的な合唱団は練習日を先に設定して、団員がその日に予定を合わせますが、「めめも」は集まれる日を集計して、全員で練習出来る日を練習日にする、そんなグループにしたいと思います。もちろん、時間厳守、遅刻厳禁です。それは、貴重な時間をやりくりして一つの場所に集まっているメンバーに対して失礼だからです。3つめは【一人一パートが基本の本格的な声楽アンサンブルを目指す】です。たいていの場合、一般的な合唱団は一つのパートを複数の団員が歌いますが、「めめも」は一人一パートが基本単位です。そうすることで、それぞれのメンバーの主体性や個性が発揮されやすくなると思いますし、やりがい、歌い甲斐を持ちやすいと思うからです。もちろんメンバー同士の関係は平等で、それぞれの意見が出やすい環境を創っていけたらと思います。最後は【活動の中心はコンクール出場】です。まずは各都道府県で開催されているヴォーカルアンサンブルコンテストに出場をします。今後は全日本合唱連盟の合唱コンクールや、国際的なコンクールへの出場も視野に入れて活動を展開していけたらと思います。
3回目の練習では、一人の指導者が全ての発声指導を行うのではなく、一人一人がメニューを考えて、即興でコーラストレーニングを行う<ぐるぐる発声練習>を行った後、千原英喜『おらしょ』の第二楽章を練習しました。これからテキストを読み込んで、より深みのある演奏を作りたいと思います。
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アンサンブルエバンは10月5日に「大日ベアーズ」で演奏させて頂きます。
八雲東小学校の音楽クラブの子ども達との共演もあります。
詳細は→コチラ
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沢山の方々に祝福して頂きました。
本当に感謝しております。