仕事をしていて、最近思うのは、
「面白いかどうか」
「成功しているかどうか」
よりも、まずは
「やるべきことをきちんとしているかどうか」
のほうがよっぽど大切だということです。
それは
「遅刻しない」
「忘れ物をしない」
というごくごく些細な事から当てはまります。
さらに私の仕事で言えば、
「セリフを間違えない・噛まない」
「行動線(役者の決められた動き)を間違えない」
と続きます。
そういう与えられた本分を全うして、
初めて「良いか悪いか」という思考を
することが許されるのだと思ってきました。
ちょっとニュアンスが違いますが、
内田樹先生の「雪かき」を紹介します。
「繰り返し言っているように、
ほんとうにたいせつな仕事は
「雪かき」や「どぶさらい」のようなものである。
別に感謝もされないし、誰かに誇るものでもない。
「やらないとまずいよな」と思う人が
自分の家の前から始める。
それだけのことである。」
「やらないとまずい」ことは横に置く一方で、
全体に対して「提言」をするのはちょっと違うな、
と最近思ってきたのでした。
これは指揮者としての自戒です。