一次活動休止のお知らせ

アンサンブルエバンは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防のため、2020年4月以降の練習および演奏会の実施を、当面の間見合わせます。
練習見学の受け入れも、中止します。

以上


…。
はい。以上なのですけれども。

代表所感

今日、京阪間の不要不急の外出を避けるよう、ついに京都府下住民に要請が出されました。
この期に及んで、到底練習は実施はできません。

言わば、音楽サークルの活動などというものは、不要不急の最たるものでしょう。

しかし、音楽は生活に欠くことはできないものです。
文化芸術はスポーツと一緒で、人間の生きる目的、理由になり得ると考えています。
そういう意味では、当事者にとって、これは不要な活動では決してありません。
本番の演奏会スケジュールが決まってる我々にとって、不急でも全くありません。

その上で、団員を守るために決断せざるを得ない時が来ました。
4月の出演依頼についても、主催者側からの中止連絡は受けていない中、こちらからお詫びし、辞退しました。

*  *  *

エバンは昨年8月に託児付きで再起動し、この半年、活動が軌道に乗りつつある状況でした。
ここでの活動中止は、残念でなりません。
新しい仲間も増えてきた矢先でした。

合唱団を主宰するという行為は、単に当日練習場所にやってくるだけではなく、託児の運営や、施設の確保、出演先との交渉や連絡など、多忙な仕事や家庭の合間を縫って、地道な活動を積み上げてなんとかかんとかやりくりしています。
そういう努力が全て水泡に帰すわけですから、正直、落胆する気持ちは大きいです。

中止にも手続きが残ります。施設キャンセル、返金手続き。普通、全額戻りません。人に会えないのに会費は集めないと、払うものも払えません。
(当然、所詮趣味サークルの運営の悩みでしかなく、それで生計を立ててる職業芸術家に比べれば、取るに足らない話ではあるのですが。取るに足らない活動であっても、人が集って何かを成そうと思えば、労力はかかるものであり。)

また落ち着いたら、また来年というのは、私はないと思っていて、今こうして集まれてるメンバー個々にさまざまに境遇の変化はあって当然です。
子供だってこうしてる間にどんどん成長しますよ。

ある意味、毎度の練習が「常に最後」だと思ってやってきているし、だからこそ「後悔なんてないよ!」と、さらっと言えないといけないんだけど、やっぱりあれもしたかった、これもしたかった、など、もやもやと考えてしまいます。

それでも、メンバーやその家族の誰かが、万が一でもこの活動に起因してウイルスに感染してしまう、その時に感じる後悔を上回る惨めさは、今は無いと確信します。

不幸にも、直近では国内で合唱団に起因する感染者のクラスターが発生しました。
どこかの合唱団がまた次のクラスターになれば、合唱そのもののイメージダウンは必至でしょう。
今は立ち止まって様子を見るしかありません。

*  *  *

私たちと同じように、悩み考えあぐねている、音楽サークルの運営を担う方が世界中に大勢いることでしょう。
仲間や活動を愛するがゆえ、決断には苦しみを伴います。
止めるのは簡単…ではないんです。いろいろ調整があります。
しかも、再開判断は、中止よりもずっと難しいと思います。

皆、語りたくとも語りつくせない思いが交錯する中で、トップダウンで孤独に決断せざるを得ないケースも多いだろうと思います。

それでも、エバンは、また音楽をしようと思います。
1日でも早く再開できるように、今は感染を広げないため、個人でできることにフォーカスしましょう。

今のうちに再開後のセットリストでも考えておきましょう。
力やアイデアを蓄えておきましょう。
動画でも、音源でも、良い演奏をいっぱい見て、聞いて、お風呂場で歌いましょう。
もう一度、みんなで歌える日を心待ちにしながら。

音楽のない日常なんて。
音楽のない世界なんて。
人間には耐えられないから!

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