2月24日の練習と、フランスでの思い出

前回の練習から一週間が立ちました。
2月24日の練習は京都市北青少年活動センターにて行われました。
日曜日だったので、お昼休憩を入れて、練習時間は10:00~15:00。
志村君練習と橋爪練習をそれぞれ午前・午後に2回ずつ分けて行いました。

午前の練習で、声を聴いたとき、
「まだ本調子ではないな」
と感じたため、曲を網羅しようとはせず、
ロングトーンで響きを揃えたり、
ロングブレスでお腹を使ったりしながら、
一部分の箇所をじっくり練習しました。

午後は、まずコミュニケーションゲームから始めました。
その日、初めて顔合わせをするメンバーもいたので、
「隣の人の自己紹介も覚えていく自己紹介ゲーム」をしました。
どういうゲームかというと、
一つの輪になってもらい、
最初の人が「だいすけです」と言うと、
その隣の人が「だいすけ君の隣の○○です」と続きます。
最後の人になると、
「だいすけ君の隣の○○さんの隣の△△君の隣の・・・・」
と大変になってくる、というゲームです。

これを2/9の練習で行ったところ、若いからか(?)、
みなさん、結構スムーズに進んだので、
2/24の練習では「好きなもの」も言う、とルールを追加しました。
つまり、「お寿司の好きなだいすけです」
「お寿司の好きなだいすけ君の隣のラーメンの好きな○○・・・」
となるわけです。

自己紹介ゲームを終えた後は「いもむしごろごろ」ゲームをしました。
これは『教育音楽』という雑誌に載っていたのをマネさせて頂きました。
わらびうたのような節にのせて、
「♪いもむしごろごろ」と歌い、
歌いながら、部屋の中をランダムに歩き回ります。
最後の「♪ひょうたんぽっくりこ」で、近くの人とジャンケンをします。
負けた人は、勝った人の後ろに回り、肩に両手をのせます。
そして、第二ラウンド。
「♪いもむしごろごろ」とまた始めます。

これも結構盛り上がっていたように感じました。
旋律は簡単なので、誰でもすぐ歌えますし、
腕を元気よく振って歩くので、体と心のストレッチになります。
最後にジャンケンをする、というコミュニケーションもあり、
なかなか楽しいワークを見つけた!という感触でした。

『たったいま』の練習は後半戦に入ってきました。
私自身もディタッチメントから、
徐々にコミットメントに自身を変化させようとしています。

*「デタッチメント」というのは、どれほど心乱れる出来事であっても、
そこから一定の距離をとり、冷静で、科学者的なまなざしで、
それが何であるのか、なぜ起きたのか、
どう対処すればよいのかについて徹底的に知性的に語る構えのことである。
「コミットメント」はその逆である。
出来事に心乱され、距離感を見失い、
他者の苦しみや悲しみや喜びや怒りに共感し、
当事者として困惑し、うろたえ、絶望し、
すがるように希望を語る構えのことである。
(内田樹)

コミットメントすると、
見失っているものがあるのでは、
と不安にはなるのですが、
その反面、練習場にはある種の熱狂が生まれます。
(生まれているように私には感じる)
先日の練習が終わった後、
「歌に表情が出てきた」とコメントをくれたメンバーもいました。

あと2回のリハーサルで、
練習現場がどのように変化していくのか、楽しみです。

一つ思うのは、心地よい仕切り方をしたいな、という想いです。
私は合唱の練習において、
「仕切られる」よりも「仕切る」ことを欲する、
元来、傲岸不遜な人間です。

(だからそういう意味でも、
志村君の指揮する練習があることは
EVANのためにも私のためにも良いと思っています)

その私ですが、
去年、フランスのマスタークラスで、
ピーター・エルダイ氏のレッスンを受けた時に、
あまりの心地よさに感動した思い出があります。
「この人になら、ずっと仕切られていたい」と思いました。

ちなみに、その当時のメモ↓
「エルダイ先生の共感できることは、
時間に正確であること。
(しっかりと休憩をとってくれること)
落ち着いていること。
(若手指揮者の練習を止めるときは、ペンで机の角を静かに叩く)
練習の始め方が静かであること。
たっぷりと間をとって話すこと。
大きな声で緩急をつけて話すこと。

合唱団というのはいかに1人一人が上手か、ではなく、
集団が一つの音を耳を使って出せるか。
そしてそれは、指揮者の能力にかかっているということ。
合唱団に厳しさを求めてはいけない。
(エルダイ先生は合唱団に練習後、「ナイス、ハードワーキング」と言う)
厳しさを求めるのはあくまで指揮者の側にある。
エルダイ先生はそう言っているように思えた。」

明日、また前に立つ機会を頂けます。
メンバーにとって、良い時間となりますように。。

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