「たったいま死ぬかもしれない」

去年、本当に久しぶりに後輩の演奏会(ぶっこん)を聴きに行きました。会場に行ってビックリしました。2ステージ目から聴いたのですが、良く混ざり合う声で、アカペラの英語の曲を楽しそうに歌っていました。自分達の世代では出来なかった演奏を、後輩達は軽々と乗り越えている印象でした(もちろん、演奏会全体を振り返ると色々あるけど、そんなことはある意味どうでもいい)。

(面白いと思ったのは、目の前にいる後輩を一人も知らないのに、「あれ、あの子、かねちゃんに似ている?」「あいつはどうみてもジッパー」、、のように、現役生の中に、かつてのぶっこんメンバーのそっくりさんを発見したことです。着ている衣装のせいでしょうか、歌っている姿・様子からでしょうか、、)

さて、そんな後輩達の歌う曲目の中で「!」と思う曲と出会いました。松下耕さんが作曲された『たったいま』です。まず、言葉によるメッセージが強烈でした。

たったいま死ぬかもしれない
こころの底からそう思えれば
あらそいもいさかいもしたくなくなる
だれもがたったいま死ぬかもしれない

後から調べると、谷川俊太郎さんが作詞されたとわかりました。誰にでもいずれ訪れる「死」。それを思えば「あらそい」などちっぽけなことに思ってくる。とても深いメッセージだと思いました。
そして、耕さんの作曲の中にも共鳴する何かがありました。一拍目の八分休符が印象的だったこと。「なんか聴いたことがあるなあ」と思っていたら、去年、日本語ユースクワイアで演奏した『今年』と似ているように感じたこと。『今年』はピアノ伴奏付きなので、演奏するには一苦労しますが、『たったいま』はアカペラなので取り組みやすい。でも『今年』に劣らないメッセージがある。後輩に良い曲を教えてもらいました。演奏を聴いた翌日に楽譜を購入、EVANのレパートリーにしたいと思いました。

去年、日本語ユースで合同演奏した『今年』。2013年は『たったいま』を志村君の団体と合同で演奏する機会を得ました。合同メンバーのみなさま、橋爪は以上のようなプロセスで『たったいま』を選曲しました。振らせてもらえることに感謝します。よろしく!

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(写真は去年の「ハートフルコンサート」にて)

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