大切なことは舞台から学べる

西村雅彦さんが
主演・演出された
「Walk oN!
~さあ、新しいキミに会いに行こう~」を
ABCホールで鑑賞しました。

とても面白かったです。

舞台は動きだな

勢い良く舞台上を走り、
唾を飛ばしながら喋る
西村さんと役者の方々。

役者の躍動感が
伝わってくる舞台でした。

役者は100mを早く走る必要はない。
一間(けん)をどれだけ機敏に動けるか、
という言葉を思い出しました。

ストーリーは単純で良い

だから、ストーリーってシンプルでも、
全然問題ないんですよね。

役者の身振り手振りや、
音響の音の入れるタイミング、
照明の使われ方など、
楽しめる要素が他にも沢山あります。

これが映画にはない、
舞台の良さですよね。

内容としては、
今っぽい、
心の問題を扱っていました。

鈴木杏樹さんが演じる
ママの台詞、
「気持ちを変えるには行動。
近所を歩いて人と話す」
というようなセリフに共感しました。

ずっと家に居てて、
何かをしようとする
モチベーションが低い時も、
外に出て人と話すうちに
やる気がむくむくと
湧き上がってくる時ってありますしね。

西村さんの第一印象

力が入りすぎているなあ、、?
セリフも一方的だなあ、、?
もしかしてアガッテいる、、?

と思って見ていたら、
なるほど、
そういうキャラクターだったのですね(^_^;)

ママの語りで、
その伏線(?)が回収されて、
腑に落ちました。

面白いなあ、と思ったのは
ストーリーが進むにつれて、
周囲の登場人物が
だんだん西村さんの様な
「力入っている」キャラクターに
なっていく様子です。

そして、オーバーに演技されていた
西村さんが、シーンの最後は
「ナチュラル」になっていく様子です。

踊りや音楽があると面白い

楽しめるから。

舞台上での
ギターの生演奏・生唄も面白い。

日常会話とセリフの会話は違う

石井智也さんは
しっかりとした滑舌で喋っていらっしゃいました。

他の役者の皆さんも、
わかりやすい、大きな声で
言葉を客席に届けていました。

やはり、舞台と映像は
セリフの言い方が違うな、という印象。

良い舞台は単純

とにかく、無駄がない。
単純だからストーリーに集中できる。

オープニングは現代的

シュプレヒコール的(?)な
最初のオープニングだけは
あえて声を張らなかったのでしょうか。

音楽に合わせて
満員電車の様子をダンスしたり、
機械化した人間をダンスで表現したり、
そこから、サッと
登場人物の心情にフォーカスして、
ストーリーを提示する方法が面白かったです。

演劇は前向きが良い

観ていて気持ちが明るくなります。

そういえば自分は舞台をかなり見ていた

僕は自分でも一年間に100ステージ、
4年間で400ステージぐらい舞台に立ちましたが、
プロアマ問わず、現役時代(?)、
そういえば、かなりの芝居を観ていました。

昨日も見て、思いました。

プロの役者は、
人前に立った時、
下半身が安定しています。

だから、
見ていて安心するのです。

アマチュアは揺れます。
だから、
見ていて不安になります。

人前で<自然体>でいられるのは、
才能ではなく、技術です。
それは役者の仕事から学ぶことが出来ます。

間をたっぷり取る

特に、冒頭の
石井智也さんのモノローグ。
観ているこっちが、
「台詞を忘れたのか?」
とドキドキしました。

それと、
西村さんのために
お茶を汲みに行くシーン。

プロは堂々と間を使います。

プロとアマの違い

トチっても気にしないことです。

アマチュアの人は、
トチった時に、
「トチった」という表情をします。
その表情を見て、お客さんは、
「あ、トチったな」と思います。

プロは次の動作で立て直します。
だから、お客さんは
また安心して、集中しなおせます。

観るなら舞台

観るなら映画より舞台だな、
と久しぶりに演劇を観て思いました。

演劇の空間にある、
集中力は本当に気持ちが良いです。

ダメ出し

僕でも気づいたことは、
・舞台袖の足音
・ギターと音響のズレ
(↑おそらく返しが無かったため)

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役者から学べることは、
たくさんあるなあ、
と実感させて下さった舞台でした。

ありがとうございました(^^)

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